メタクエストを買ってよかったことの一つが、生活行動の場がメタバースへと広げられたことです。
その活動の一つにVR映画館があります。
VR映画館は、単なる3D動画を見るための動画プレイヤーではなく、VR空間の映画館で映画鑑賞ができるサービスです。
一度でも体験してみると、本当に映画館へ行ってきたような気分になれますよ。
今回は、VR映画館アプリ「Bigscreen」の魅力を簡単にご紹介します。
Meta Questアプリ:Bigscreen Beta
VR映画館とは
VR環境では動画を見るために、いつでも自分の眼の前にモニターを出現させて見ることができます。
ブラウザー(Meta Quest Browser)を使って動画を見るのなら、どのようなメタバースのプラットフォーム(VRChatやclusterなど)にいても、ブラウザーを出して見れます。
例えば、VRChatでの会話中に調べ物をするときなどにも使えますから、手軽さでは「Meta Quest Browser」が一番ですね。
これはとても便利ですが、映画館ではありません。
また、YouTube VRや他の動画アプリを開くと、目の前に大きなモニターとコントロールパネルが用意されています。
動画を見るのには最適ですが、これも映画館ではありません。
映画館アプリでは、実際の映画館のように大きなホールに大きなスクリーンが設置されており、多数のシートが並んでおり、そのいずれかに座って映画を鑑賞できます。
映画館のようにスクリーンは動かせませんから、動くのは自分です。
自分が見たい位置のシートに移動します。スクリーンを見上げるのが好きな人は、最前列の席へ、スクリーン全体を視野に収めたい人は後方の席へ、右寄り左寄りなど自分の好きな席に移動して動画を楽しむのが、VR映画館のアプリです。
VR映画館アプリ「Bigscreen」
いくつかのVR映画館アプリがありますが、私が今一番おすすめするのが、Bigscreenです。
Meta Questアプリ:Bigscreen Beta
おすすめの理由は、
- 無料である
- DLNA対応である
- PC画面をキャストできる
- 友達を招くことができる
- PC画面をゲストとシェアできる
- 他人の映画館へ訪問できる
それでは、ひとつずつ説明していきます。
無料である
Bigscreenは、動画プレイヤーだけのアプリではありません。
むしろソーシャル系のアプリです。動画を見ることだけでなく、その世界(Bigscreen)での活動を主な目的としています。
これだけのアプリが無料なのは、ユーザーの活動を通しての収入が期待できるからです。
できるだけ多くの人に使ってもらうことを目的としています。
DNLA対応
Bigscreenは、DLNAに対応しています。
NASやPCに保存されている動画をWi-Fi経由で再生できるDLNA対応のアプリは少ないため、NASに多くの動画を保存している人にとって、これは非常にありがたい機能です。
そもそも私は、DLNA対応のアプリを探してBicscreenにたどり着きました。
今は、DLNA以上の価値をBigscreenに見出しています。
メタクエストを使用すれば、Wi-Fiネットワーク内であればどこでも、映画館の大きなスクリーンで動画を鑑賞することができます。
ただ残念なことは、対応フォーマットがMP4だけなのと、ファイル名など日本語に対応してなく全角文字が全てお豆腐(□□□)になります。
日本語非対応を許容できれば、動画プレイヤー機能だけでもBigscreenはとても優れたアプリです。
PC画面をキャストできる
大きなスクリーンに、PCの画面をキャストできます。
手元のコントローラーでマウスの役割ができるのには、驚きました。ちょっと不思議です。
キャストでなくリモートデスクトップ機能ですね。
仮想キーボードもあるので、簡単なPC作業でしたらここで行なえます。
MP4以外の動画の再生は、これで解決です。
どんなフォーマットの動画も、PCで再生すればいいのですからね。
しかも、DVDやブルーレイまで鑑賞できてしまいます。
ただし、PCが必要ですね。
友達を招くことができる
Bigscreenは、単なる動画プレイヤーのアプリではなく、メタバースのプラットフォームの一つです。
他のネットワークにいる友人を、自分のルーム(映画館)へ招くことができます。また、逆に自分が友人のルームに訪れることもできます。もちろん、アバターとしてですね。
そこで友人とおしゃべりを楽しみます。
友人には好きな席に座ってもらい、一緒に映画鑑賞を楽しむことができます。
メタバースで、私は5つ以上のアバターに変わって活動します。
今更ですけど、不思議な時代になりましたね。
PC画面をゲストとシェアできる
これがBigscreenの可能性を大きく広げてくれた、シンプルですがすごい機能です。
自分のルームに訪問した友人達と、スクリーンにキャストされているPC画面をシェアできます。
つまり、PC画面上で再生されている動画を、友人達と見ることができるのです。
公衆送信権はどうなの?
と疑問を持たれるかもしれませんので、著作権に抵触しない動画などを皆で楽しみましょう。
メタバースがこれからもっと広がり経済活動が活発化すれば、著作権などの法整備もこれから厳しくなってくるのでしょうね。
パブリックルーム
積極的なユーザーは、自分のルームを誰でも参加可能なパブリックルームとして公開しています。
そこでは、動画の上映会を催しているルームもあります。
その中の一つにJOIN(入場)してみると、参加者が雑談(英語)しながら鑑賞していました。
時折、主催者(ルームのオーナー)が放映中の動画についての解説(英語)をしていました。
20分ほど鑑賞して退出しましたが、海外の映画館に入った気分を味わえました。
毎日24時間どこかで誰かが、上映会をしています。
まとめ
Bigscreenは単なる動画プレイヤーアプリでなく、他のユーザーと動画を楽しめる画期的なメタバースプラットフォーム型の動画プレイヤーアプリです。
- 無料である
- DLNA対応である
- 友達を招くことができる
- PC画面をキャストできる(リモートデスクトップとして機能する)
- PC画面をゲストとシェアできる
- 他人の映画館へ訪問できる
そこでは、本物の映画館のように、友人たちと一緒に映画館の座席に座って、大きなスクリーンで動画鑑賞を楽しみます。
実際に映画館に行ってきたような体験ができる、VRならではのアプリです。
おわりに
今回は、Bigscreenについて概要だけご紹介しました。
実際に使用するには、アカウント作成、アバター設定、その他使用方法について日本語での説明がないため、少し手間取る可能性があります。しかし、インターフェースは直感的で分かりやすいので、ほとんどの場合問題なく操作できるでしょう。
そして、リモートデスクトップを行うために、PC側にRemote Desktopをインストールする必要があります。
特筆すべき点は、このRemote Desktopは比較的にCPU負荷が低いことです。 ダメ元でサブPC(CHUWI HeroBox)にインストールしてみたところ、動画再生でも映像がカクつくことなく、CPUにある程度の余裕を持って動作しました。Bigscreen内でのデスクトップ作業も遅延なく行えました。
逆に言いますと、私が使っているミニPCのCPU(N100)以下の性能だと厳しくなってくるかもしれません。
メタクエストを買ってよかったことは、やはりメタバースでの活動を体験できることです。
メタバースにおける活動の場として、VRChatが有名ですが、他にも魅力的なプラットフォームが多数存在します。
今回、Bigscreenというプラットフォームを見つけました。これからも他人の映画館にちょくちょく訪問したいと思います。
それでは、次の記事でお会いしましょう。
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